ギリシャ議会に注目
為替(FX)相場は欧州情勢に振り回される状況が続き、ギリシャの債務危機問題から目が離せない状態です。ギリシャ議会が、780億ユーロ(約9兆円)の緊縮財政法案(財政再建策と資産売却の遂行)を今週の採決で承認することが、現行の救済策における融資第5弾の実行とギリシャ向け第二次支援策を受け取るための前提条件となっています。
ギリシャの新たな緊縮財政法案について、与党・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の議員が賛成票を投じる意思を固めていないと発言しました。先週はパパンドレウ新内閣の信任が可決されましたが、今回の緊縮財政法案も前回同様に可決されるかどうかわかりません。そのため、ギリシャ議会への不透明感がリスク回避姿勢を高めています。万が一、支援を確保できない場合は、8月に66億ユーロの国債償還を迎える同国は、ユーロ圏初のデフォルトを起こす可能性があります。
また、欧州銀行のストレステストの結果発表(7月13日頃)を前にして、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、23日にイタリアの銀行13行の格付けを引き下げ方向で検討すると発表しました。イタリアの信用格付けが引き下げられれば、これらの銀行も打撃を受ける可能性が十分にあります。また、金融市場では、ストレステストの結果発表があるまでは、欧州の財政難の金融機関やユーロに対して疑心暗鬼になるでしょう。
一連のユーロ圏周辺国の諸問題の解決はまだまだ遠い状態です。ユーロは、ギリシャ問題や格付け会社の判断に一喜一憂しながら低下基調を維持すると思われます。ただ、ギリシャ情勢への楽観論や7月7日に実施される欧州中央銀行(ECB)理事会での利上げ期待がくすぶり、下げ幅も限られると思われます。
ユーロ圏では火曜日(29日)にギリシャ議会の緊縮財政・改革法案採決が僅差で可決されるとみられています。30日にはギリシャ議会が予算関連法案の採決が行われます。また、ユーロ圏の6月のCPIインフレ率・速報値では、5月を僅かに上回る前年比2.8%とみられており、ECBの利上げ期待がユーロ下落を小幅なものにとどめてしまうでしょう。さらに、ギリシャの満期到来国債のロールオーバー問題など、ギリシャ向け第二次支援策を詰める7月3日のユーロ圏財務相会議に向けて議論が進むとみられますが、ユーロの上値が重いことに変わりはありません。欧州問題でリスク回避志向が強まる時には、円がドルよりも強まる傾向があり、USD/JPYやクロス円下落には注意が必要です。
英国の景気低迷でイングランド銀行が当分利上げできないという見通しが、英ポンドの上値を押さえるでしょう。英国の注目指標では、1日発表の6月製造業PMIです。6月のPMIは5月の「52.1」から「52.0」に僅かに低下したとみられており、景気減速懸念でイングランド銀行が当分利上げできないとの観測がさらに強まると見ています。英ポンドは軟調な展開になるかもしれませんので、FXでポンドのポジションを持っている投資家は要注意です。
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レバレッジ規制に伴い、海外のFX会社に移動する個人投資家が多い?
2011年8月から実施されたレバレッジ25倍。この騒動の裏にはくりっく365を有利にするといった意図があるようですが、FX(外国為替)取引の魅力はハイレバレッジで小さな資金で大きな取引ができるという点が大きかったので、個人投資家の中にはレバレッジ規制のない海外のFX会社に口座を移動するという方がいるようです。日本では考えれませんが、海外ではクレジットカードを使って入金作業ができる口座があるので、このあたりも受け入れられるポイントなのかもしれませんね。